これまでにご依頼いただいた加工・製作例を一部抜粋してご紹介します。
ブログの「加工事例」のページではその他の事例や作業中の写真をご覧いただけます。
材木屋の井上木材在籍時の事例はこちらのHPに掲載しています。
オーダーメイド
◎リノリウムの天板
天板面にファニチャーリノリウム、縁取りにチークを採用したデスクの天板です。リノリウムは亜麻仁油などの原料から造られる自然素材で、温かみのあるマットな手触りが特徴の素材です。チークとリノリウム、それぞれの質感の良さがマッチして高級感のある天板に仕上がりました。
部屋の統一感を出したいというお客様のご要望により、縁取りのデザインはお手持ちの家具を参考にしてサンプルを作成し、バランスを確認しながら決定しました。デスクの脚はお客様が準備した自動昇降式の脚を取り付けています。
天板面:ファニチャーリノリウム(mashroom) 木縁:ミャンマーチーク クリアオイル塗装
◎家庭用ダイニングテーブルになる卓球台
ご家庭でいつでも本格的な卓球の練習ができるように、ダイニングテーブルとしても使用できる国際規格の卓球台を設計・製作しました。普段ダイニングテーブルとして使用する時は、2枚の天板を重ねて収納しますので、通常の卓球台の半分のスペースに収まります。卓球台として使用する際は、脚の部分を引き出し、重なっている天板をスライドさせて引き出した脚に乗せれば卓球台の完成です。
まだ小さいお子様の練習用として、天板の高さはお子様用(66cm)と公式用(76cm)の2段階で使用することができます。
2021/9/18放送のTBSバラエティ番組「炎の体育会TV」で将来のオリンピック選手が特訓に使用する卓球台として紹介されました。
*こちらのブログで製作レポート等をご覧いただけます。*
天板を重ねてダイニングテーブルにした状態です。耐荷重性の高いキャスターを使用しており、天板2枚(約60kg)が乗っていてもスムーズに移動させることができます。
天板:三英(SAN-EI)製卓球台天板
脚部:無垢材、無塗装
◎Paper Woodの天板
カラフルな色紙を挟みこんで積層したPaper Woodという合板を使用したテーブルの天板です。両面には色の異なるメラミン板を貼り、厚みを感じさせないように小口を舟底形にカットしてしています。こちらはお客様が考え抜かれたデザインを元に製作をいたしました。詳しくはブログのこちらのページで紹介しています。
材料:積層合板(Paper Wood)、メラミン化粧板 小口のみウレタンクリア塗装
◎イラスト作品用の額縁
イラストレーターの方からご依頼いただいた、作品を入れて展示販売するための額縁です。以前に他社で製作された額縁を見せていただき、改善したい点をお伺いして本番前にサンプルを3種類製作しました。製作方法を検討し、ご要望に沿ったものを仕上げることが出来ました。内側にはアクリルを入れる溝とイラストを入れる溝の2本の溝をつけ、イラストに浮遊感を持たせています。作品の邪魔をしないように、額縁のオモテ面にはボルトなどの金具が見えないデザインにしました。
こちらの作品は、2017年7月に広島の大型商業施設「LECT」の中にある蔦屋書店にて展示販売が行われました。(今後も各種展示に参加されるそうです)
材料:ハードメープル クリアオイル塗装
◎ヒノキ(無垢板)の天板
厚さ3cmのヒノキの無垢板を接ぎ合わせた天板を製作しました。裏面の反り止めはステンレスバーを埋め込み、フラットな1枚板の形状となっているため、足元の空間を広く確保できます。天板の脚は、ご依頼主様がもともとお持ちのものを使用しています。仕上げは100%植物由来の荏油(えごまの種子から取れる油)を塗装しました。
材料:国産ヒノキ 荏油(えあぶら)塗装
◎作品の展示台
芸術家の北林加奈子さんが作品を出展する際に使用した展示台です。重量のある作品を載せられる頑丈な作りです。一辺が2m近くあるソリッドなデザインで一見ひと固まりに見えますが、搬出入を考慮して4分割できるように設計しています。アトリエでの製作作業に加え、現場への搬入・組み立てと仕上げのパテ埋め・塗装の作業を行いました。
2018年秋に東京で開催された若手芸術家の展覧会「アートアワードトーキョー 丸の内2018」出典の際に使用されました。
材料:ランバーコア、2×4材、薄ベニヤ
◎オーディオラック
音響にこだわりのあるお客様からご注文いただいたレコードやアンプなどを収納するラックです。
建築家の方のデザインスケッチを元に具体的な設計を行い、面取りや塗装などの詳細仕様はサンプルを作成してご提案しました。シンプルですがディテールにこだわった仕上がりです。
材料:ラワン合板 塗装:着色オイル仕上げ
木材の持ち込み加工
◎ドラムスティックを再利用したお箸セット
ロックバンド、people in the boxのドラマーである山口大呉さんが実際に使用したドラムスティックを加工して制作したお箸と箸置きです。音楽を紡ぎ出して一旦役目を終えたドラムスティックが生まれ変わり、新たな木製品として息を吹き返しました。ドラムスティック1本から箸1本、箸置き1つを取り出しています。スティックがヒッコリーというくるみ科の樹種であるのに合わせ、食用可能なくるみオイルを塗装して仕上げました。
ブログでは制作途中の写真を掲載しています。
◎ギターボディの加工
エレキギターを持ち運びしやすいトラベルギターに造り替えるための加工をしました。ボディはご希望の形へカットし、表面のバインディング(樹脂製の縁取り)のある部分は全て取り除けるように大きめにトリマーで面取りをしています。その他の部分は角を無くす程度の面取りをし、溝の部分以外の表面・側面・裏面のクリア塗装をサンダー掛けをして落としました。ネックのカットも併せてご依頼いただきました。
使用工具:スライド丸鋸、ジグソー、トリマー、スピンドルサンダー、マルチツール、ランダムオービットサンダー
◎桐の丸太加工
お持込みの桐の丸太をご指定のサイズの角材に切り出しました。できるだけ大きな材料が取り出せるよう、どの位置から切り出すか検討しながら加工を進めます。バンドソーとスライド丸鋸で大方のサイズに切り出し、表面はプレーナー仕上げとしています。お持ち込みいただいたお客様はこの材料から能のお面を手彫りで製作されるとのことです。
使用工具:バンドソー、スライド丸鋸、手押し盤、自動かんな盤(プレーナー)
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